卒業生の方へ
- 北大法学部では現在、楡苑教育基金と称して広く寄付を募っています。この寄付金の使途は教育目的で、特に学部生の教育を主目的としています(北大法学部のWebsite参照)。
- 一方、吉田ゼミの4期生以降の方は経験があるはずですが、吉田ゼミでは東京の私大と対抗ディベートを行っています。経験のある方はわかると思いますが、東京の私大という、北大とは全く違った環境にある大学生と接することは北大生にとって大きな刺激となり、高い教育効果を上げています。私は、合同ゼミは「プチ留学」的な効果がある、と考えています。
- 2008年は立教大学、2009年は上智大学と実施し、今年2010年はまた立教大学と対抗ディベートを予定しています。北大生が東京へ遠征するわけですが、これにかかる旅費宿泊費は、これまで様々な方からいただいた寄付金で賄ってきました。
- しかし、昨今の経済事情から思うように寄付は集まらず、2010年度の遠征で、私の管理する寄付金はほぼ底をつきます。もちろん、現在でも様々なスポンサーに寄付のお願いに回っているところですが、先のことはわかりません。
- 東京遠征の費用は、学生一人当たりおよそ3万円弱かかります。学生の自己負担もありますが(今年は5,000円を予定)、ゼミ全体ではだいたい70〜80万ほどかかっています。そこで卒業生の方で、【吉田ゼミの東京遠征】という活動に賛同してくださる方には、寄付をお願いできないか、というのがご連絡の趣旨です。
- みなさんにお願いをする以上、まず私が範を示さなくてはならないと考え、今年の2月に亡くなった私の父の遺産から、私が北大法学部に500万円寄付をしました。この寄付金は、吉田ゼミを含む北大法学部の学部ゼミが、他大学と合同ゼミを実施する際、旅費宿泊費として学生一人当たり1万円を上限に補助するという形で運用されることが教授会で決定しています(懇親会代に流用は不可)。
- この寄付金から、ゼミ生一人当たり1万円補助されるので、東京遠征の実施には残り40〜50万円を集める必要がありますが、もちろん皆さんからの寄付金ですべて賄おうとは毛頭考えておりません。私はこれまで通りスポンサー廻りを続けるつもりですが、いくぶんかでも助けていただければ幸いです。また、ゼミの卒業生が現役生を支援している、という事実があると、スポンサー集めも有利に働くので助かります。自助努力をしている、と見られるからです。
- 【いただいた寄付金は、東京遠征にのみ使用し、他の用途に用いないことをお約束します。】
- 以下は、賛同できるという方だけお読みください。
- 寄付というのは志ですので、額はいくらでも構いません。回数も制限などありません。1度きりでも大変ありがたいことです。まだ働いていない方もいますし、結婚や出産、育児や転職でお金のかかる方もいるでしょう。そういう方はまず、自分の生活に励んでください。少しだけど協力する余裕がある、という方だけで結構です。
- 寄付の方法は、だいたい3通りくらいあります。順番に説明します。お勧めは(2)または(1)です。
- 寄付してくださる、または、寄付方法についてもっと具体的に相談したい、という方は、私宛にメールをください。寄付方法の詳細をご連絡させていただきます。
- 以上です。長文失礼しました。ここまでお読みいただきありがとうございました。
(1)吉田宛に直接送金する(私的方法)。
一番手っ取り早い方法です。ゼミ名義の銀行口座に入金したり、手渡しでも受け取らせていただきます。寄付というよりカンパに近いです。
この方法のメリットは、(2)(3)にあるように大学側に5%ピンハネされない点です。デメリットは、たしかに東京遠征に使用された、という証明が出ないことです。もちろん皆さんを欺くようなことは絶対にあり得ませんが、公的な証明書をお見せすることは難しいです。また税金の控除も受けられません。
(2)北大に寄付し、利用権限を吉田に指定する(公的方法)。
この方法は、これまでのスポンサーにしてもらった寄付方法です。寄付の宛先は北大になりますが、寄付金を利用する権限を吉田に指定する、という方法です。
この方法のメリットは、吉田ゼミの東京遠征以外には使用ができない、という点を北大が担保してくれる点です。お金自体は北大のものになるからです。また、寄付金額が寄付者(みなさん)の収入から控除されるので、確定申告をすれば税金が割引になります。
デメリットは、北大自体が寄付金のうち5%をピンハネする点です。このピンハネ分は、寄付金の管理費や総長裁量経費になると聞いています(職員の給与には回りません)。2万円寄付していただいても、ゼミで使用できる金額は1万9千円になってしまう、ということです。また書類を1枚書いてもらう必要があります。
(3)北大楡苑教育基金に寄付する(公的方法)。
これは最初のメールに書いたように、今法学部で広く募集している寄付です。寄付の宛先は北大、利用権限は法学部の基金管理委員会になります。
この方法のメリットは、(2)以上に管理がしっかりできるという点です。税金のメリットも(2)と同じに受けられます。
デメリットは、吉田ゼミ以外の学部生の教育活動にも利用される、という点です。もちろん、広く使っていただきたい、というお考えであればこの限りではありません。5%のピンハネも、(2)と同じです。